横歩取らず26飛を考えてみようと思う。

初手から、26歩34歩76歩84歩25歩85歩78金32金24歩同歩同飛86歩同歩同飛26飛(テーマ図)
2022-10-23a
横歩を取らずに26飛が骨子。横歩模様から相掛かりに進む先手の横歩回避策のひとつ。
相掛かりの中でも空中戦の趣が強い戦型になっている。

26飛以下、23歩87歩84飛38銀72銀
2022-10-23b
先手も後手も変化できるところはあって、例えば87歩を打たない指し方や38銀に代えて48銀や16歩なども考えられるがこれはこれで自然な進行。
この形の特徴は飛車の横利きが止まると横歩を狙われることで、一例として以下58玉52玉36歩に86歩のような仕掛けは有力になっている。

72銀以下、68玉
2022-10-23c
今回は38銀68玉型から考えてみる。
68玉のメリットは76飛が先手にならないこと、4筋を突いても小鬢が開かないこと。
デメリットは7~9筋を攻められた際に戦場に近いこと、57の地点がかなり薄くて補強もし辛いこと。

ここで後手は52玉か94歩が有力。
52玉は、先手の24歩の仕掛けを誘って24歩同歩同飛に75歩のカウンターを狙うようなイメージ。
94歩は、先手玉が左の方にいるので9筋の端攻めを意識している。

68玉以下、52玉36歩74歩
2022-10-23d
先手はここで24歩や35歩の仕掛け、37桂、37銀、46歩、端歩などが考えられる。
積極的な変化から考えてみる。

74歩以下、24歩同歩同飛75歩同歩
2022-10-26a
後手が52玉型なので先手は34飛を目指すのが急所。対して後手も7筋の歩を突き捨てつつ飛車の横利きを通して応戦。
75歩に対して先手の選択肢は多くて、22角成、22飛成、25飛なども考えられるところで、同歩は一歩得を主張する最も自然な手だが7筋の傷はそれなりに大きい。

同歩以下、23歩25飛73桂37桂
2022-10-27b
この周辺も変化の余地は多くて、後手は23歩を打たない指し方や73桂に代えて73銀なども有力そう。本当は右桂を使う73桂より33桂の方が指したい手なのだろうけど、23歩25飛33桂55飛の進行(参考図)はなんとなく後手の模様が悪い。
2022-10-27d


長編の気配が漂ってきたところで今回は終わり。
目標としては50手目あたりまで研究したいと思っています(いつになるやら・・・)。

to be continued...